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4月, 2020の投稿を表示しています

【たすく代表ブログ】 今勇気をもらっているのは私たちだ

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「当事者たちの言葉に耳を傾けなさい」これは私の師匠からの言葉です。 ヘレン·ケラー女史を支えたサリヴァン先生が伝えたとされる  “Simply,Go on” 「ただ続けただけ」 は、たすくの療育では「ずっと一緒だよ!」と肩を並べて愛されている言葉です。  療育を保護者の皆さんと長く続けていると、この “Simply,Go on” が心に深く染み込みます。 本当にサリヴァン先生は、 “Simply,Go on” だったんだろうなと思うのです。   1936 年、病床に伏していたサリヴァン先生は、日本への啓発の旅を実行すべきか悩むヘレン·ケラー女史に 「日本に行ってあげなさい」と遺言したと言われています。    ヘレン·ケラー女史は、1937 年、岩橋武夫氏(日本ライトハウス館長)からの来日要請を受け訪日し、 3 ヶ月半に渡り日本各地を訪問しました。 なんと北海道函館盲学校にも来ています。学校に来日時の写真が飾ってあります。私と渡邊倫(札幌教室長)が教職員として初任時代を送った学校です。 日本ライトハウス   http://www.lighthouse.or.jp/  ヘレン·ケラー女史は結局、日本に 3 回も訪問しました。 母国アメリカから「大統領自由勲章」、フランスからは「レジオン·ド=ヌール勲章」、日本から「勲一等瑞宝章」など、 もらった勲章はどれも最高のものです。 当時の日本はまだまだ障害者に対して偏見に満ちていた時代でした。 そこへヘレン·ケラー女史は船に乗って来日し、北海道の函館まで来ているのです。 そうして親日家であることを公言していました。  令和 2 年度も、東京都の特別支援学校 10 校から専門家としてのサポートを拝命しました。 大きな変化は知的障害の特別支援学校だけではなく、肢体不自由の特別支援学校からも依頼があることです。 子どもたちの可能性を信じて、「学ぶ」ことを願うことは、知的障害に続いて肢体不自由の特別支援学校からも要望があります。  その中の一つである「東京都立光明学園」は、光明養護学校として 、 1932年(昭和7年)6月1日に開校した 肢体不自由者のための日本最古の学校です。  東京都立光明学園(新築) http:/

【たすく代表ブログ】少しずつ役に立つ

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さすがの私も「お家にいます」 ただし、たすくのスタッフのほとんどが教室近隣に住んでいるため、少しずつ役に立てています。 それは長い間、通勤手当を廃止し、近隣に住んでくれたら住居費として数万円、給与に上乗せ、というのにこだわってきたからです。(かなり強引・・。) それほど3.11の震災の時の悔しさがあったからです。 あの時の鎌倉は、電車が止まり、電気が止まり、余震までありました。本当に怖かった。そして何もできなかった。 教室にスタッフがたどり着けないのですから。 もちろん今回も本当に怖い、でも準備してきた。 社会的インフラとして役立つときが来た、そう思ってます。 そうは言っても、通ってもらったり、ワイワイと教室に居る状態にはできません。  電車が止まったら、オンライン授業、Web対応する  電気が止まったら、こちらから地域や家庭に出掛ける など、 3.11の震災時のことを想って、私たちが役に立てる方法を考えて準備してきました。 そこで、今回は、オンライン授業、Web対応の仕組みを積極的に用いています。 これまでのオンライン授業では、2次元の画面が功を奏しているようで、 子どもたちの認知がしやすくなり、意欲的な時間を過ごしているようです。 短い時間でも会話し、勉強したり、身体を動かしたりして、ペースを保って行くことが、 少しずつ役に立っている様子です。 うちのスタッフには「即興」を重んじるブレスト文化があるので、オンラインの授業は面白いです。 (簡単に言うと、お笑いタレント、役者が多い!) (写真1 オンライン授業の様子) (写真2 実際の画面「何の授業だ?模倣?」) それからもう一つは、衛生面です。 朝の30分掃除、二度の手洗い、アルコール消毒、何度も拭き掃除、頻回な換気、空気清浄機の設置は、会社の文化になっていました。(例えば新しい教室の水道でお湯が出ないと「手を洗う時に冷たいから」という理由で温水器を増設する。) それに、常にマスク、離れて持参した弁当を食べる、などが加わった感じでしょうか。 マスクもかなり在庫がありましたね。少しでも風邪っぽかったら、スタッフにマスクさせます。 これはきっと、このブログをお読みの皆さんも同じですね。 A.D.L.を重視する療育機関は、こういう時ラッキーです。 (写真3 20年前から大量に買い込

【たすく代表ブログ】発達障害がある子どもたちの「自律神経の乱れ」を忘れないで!

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各位 発達障がいの専門家は、特に、 「自律神経系の問題を抱えている子どもを扱うことが多い」ということを忘れないで下さい。 やっと国が宣言してくれますので、これでGWまでは家族や子どもたちが開き直れます。 本当に良かったです。余計な感染が防げると思います。東京は何も考えていない若者や事業者も多いのは事実でした。 今日は、少し踏み込んだお話をさせてください。 これまでの報道や政府の判断は、主に医療サイドからの指示が優位です。 これはとても大切なことです、「肺炎という臓器の疾患」で奪われてしまう命、 それを防ぐことはとても大事ですから。 ただし、これからのステージでは、医療サイドだけの話しだけでは、片寄ってしまいます。 ここでは、心理サイドからお話しします。 先ず、一日2時間程度は動かないと、気が滅入ります。 特に朝の日光には当たるべきです。 ・朝の運動(通勤をする人なら問題なし)、 ・12時からの1時間、昼食を食べに外へ出る(朝昼と出勤に時間をかけるなら問題なし)、 ・夕方のウオーキングかランニング(通勤をする人なら問題なし)  などです。 こうやって、比較してみると分かりやすいと思います。 研究者時代に、多くの研究者たちが実行していたことで、学んだことですが、役に立つと思います。 今までベトナムに行ったり、札幌に行ったりしていましたが、 むしろ心理サイドから考えると、多少の移動はした方が良いです。 私は幸い、全く症状はありませんし、おそらく一般的な状態の人よりも元気です。 「会社の経営者」という立場、年度末だったこと、急な退職者が出たこと、資金繰り、などなど、 ストレスフルな状態は皆さんに負けていなかったと思いますが、おそらく今の一般的な状態の人よりも元気です。 それは、自律神経の乱れを防ぐために、交感神経と副交感神経のバランスを保つことを意識したからです。できる限りの予防をしながら緊張して移動し、交感神経を通常どおり保ちました。 緊張、日光、早歩きなどは、交感神経と副交感神経のバランスを保つ、大事な変数ですから絶対に怠ってはなりません。 これからのGWまで、私は、政府の方針に従って、外出等は避けます。 鎌倉周辺は自転車、ノル

【代表ブログ】たすくの新型コロナウィルスの拡大防止対策

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たすくの新型コロナウィルスの拡大防止対策について 新型コロナウィルスの拡大防止の対策を行います。 私たちの「正義と秩序」を示す。 1月から3月まで、急遽、全ての教室を回って、意志を伝えてきました。 私たちは地球市民です。地球全体のことを考えて行動する。 先進国がバテてどうする? アフリカなどの支援に回るようじゃなきゃ存在価値なし。 齊藤と教室とは理解し合っていると思って、いよいよ山場のコロナウィルスの拡大防止です。よろしくお願いします。 これまで準備してきたことを生かし、4月6日の月曜日からGWまでの期間、予定どおりの実行をお願いします。 1 人の集まるところ、外食、飲み屋、カラオケ、銭湯サウナ、マッサージ等は、行かないようにしてください。  会社の方針に従わず、訪問した場合は、感染時に申告できるよう、必ずメモをTwitterに上げてください。  常にマスク、頻回な二度の手洗い、アルコール消毒、離れて持参した弁当を食べる、気がついたら何度も拭き掃除  勤務時間外も、国民の一人として、お住まいの都道府県市町村、日本国政府の方針に従ってください。  (12月以来、誰よりも手洗いしてきました。マスクをしてきました。しっかり怖がってください。) 2 公共交通機関の利用は避け、自転車、ノルディックウオーキング等で出勤するようにしてください。  やむを得ない場合は、感染時に申告できるよう、必ずメモをTwitterに上げてください。  公共交通機関を利用するスタッフがいる教室は、改めて上長との相談の上、勤務の仕方を決定してください。  例えば国立の2名とは既に面接して確認しています。他教室でも話したい場合は連絡ください、お話しします。  最終的な判断をする教室長は、通常の教室勤務以外の勤務となった場合、代表に報告してください。  勤務時間外も、国民の一人として、お住まいの都道府県市町村、日本国政府の方針に従ってください。 3 仕事量の増加を防ぐため、GWまでの期間、在宅が決定した者への仕事は本部から提示することができません。  また、教室勤務可能な者の負担とならぬよう、在宅勤務者自らが仕事を提案するカタチで勤務の替わりとして下さい。  (これまでも、これからもがんばってもらいますから、一切心配なく、地球市民として感染を防いでください。

祝辞 【たすく代表ブログ】TRYFULL入学式

  祝辞  皆さん、TRYFULL(トライフル)へのご入学おめでとうございます。  ここにお祝いのご挨拶を申し上げます。  皆さんは今、新しいステージに立とうとしています。大きな夢や希望を叶えようと立ち上がった志士です。  私には幼い頃から一つの夢があります。最近まではちょっと口にするのが恥ずかしかったのですが、それは「ウルトラマンになりたい」という夢です。M78星雲からやってきた正義のヒーロー、ウルトラマンは、地球の平和のために、怪獣たちを、科学特捜隊と協力して懲らしめます。良い怪獣は元の生まれ故郷の星に戻し、悪い怪獣はスペシウム光線で粉々にやっつけます。でもウルトラマンは、ゼットンに負けてしまいます。もう動けなくなったとき、科学特捜隊は、開発したばかりのミサイルを直ぐ撃ってゼットンを倒すんです。 僕は、  ウルトラマンはこの瞬間のために戦ってたんだと思うんです。  倒れた後、一番上の兄、ゾフィーが迎えに来てくれます。「ウルトラマン、よく頑張った」と言って、ウルトラの星に連れて帰ってくれるんです。  その時、僕は僕が宇宙から来たウルトラマンではなく、科学特捜隊の隊員なんだと思いました。みんなで力を合わせて、平和のために戦う。それにはミサイルを開発したり、何度も何度も作戦を立てて、何度も何度も墜落して、脱出して生き延びなければなりません。    東京大学の先端科学技術研究センターに、  福島 智先生という、盲ろうの障害がある教授がいます。福島先生は高校生の時に「盲ろう者」となります。あのヘレン・ケラーさんと同じ障害です。「見えなくて、同時に聞こえないということは、主観的には、自分がこの地上から消えてしまって、まるで地球の夜の側の、真っ暗な宇宙空間に連れて行かれたような感覚に襲われる状態だ」と福島先生は書いています。何も見えず、何も聞こえない、いつまでも続く静かな夜の世界。それは言葉で表現できないような孤独と絶望の世界だそうです。    その福島 智先生は、困難に挑戦するということについて、こう言っています。    私は「挑戦」とは、一人だけでがんばって一人だけで成果を得ることではなく、常に有形・無形の他者の手助けと共にあるものだと思います。  挑戦とは、単に無謀な危険を冒すことではなく、地道な努力と準