J☆sKepとソフトサイン②

療育パッケージとは,ソフト面とハード面の統合された状態だと考えています。 ソフトを療育プログラムの開発とするなら,ハードは療育システムの構築です。 弊社は,発達障害のある人とその家族が,療育パッケージに恩恵を受けることを目的にしています。 ソフト面 *現行のDSM等に基づいた行動診断の限界性を直視しよう。 DSM等診断基準が寄与した横断的診断基準に対して,経過を重視する縦断的視点を重視した 縦断的な臨床事例研究に取り組む。今後の我々に求められる課題は,以下のようになる。 ・診断が可能になる年齢の提案(5歳を基準に) ・その背景となる経過(家庭環境) ・可能性のある原因(発達精神病理学,神経心理学) ・期待される療育プログラム(たすくメソッド) ・予想される予後(100名以上の予後調査) 研究の特徴(オリジナル性) 縦断的な臨床事例のデータベースを基にしたクロス集計や分析を実行して,ソフトサインと言われている,兆候や傾向を明らかにすることである。 方法について現状は,行動的な分析に偏らざるを得ないが,脳画像等を用いて,できる限りエビデンスを追究することは言うまでも無い。 ハード面 療育パッケージの開発に向けた,実践研究の着地点は? A.ソフトサイン「神経学的微兆候」か? B..個人別の支援計画「移行ポートフォリオ」か? *ソフト面:療育の内容・方法 *ハード面:療育施設の設置 A. ソフト面 ⇔ 神経学的微兆候 ⇔ ハード面 (ややソフト面に寄る) B. ソフト面 ⇔ 移行ポートフォリオ ⇔ ハード面 (ややハード面に寄る) 結論 A,Bの両面を追究していく。 2014,4,22 齊藤宇開