投稿

8月, 2019の投稿を表示しています

【代表ブログ】 #知的障害 #知的障害教育 を見直す!

#知的障害とは    知的障害は、ASDやダウン症、肢体不自由や盲聾教育でも、合併するケースが多く、「障害を理解する」には大切なテーマです。  知的障害は、一般的に、お腹の中にいる胎児期や、出生時、出生後の比較的早い時期の発達期(18歳以下とすることが一般的)までに生じます。物の名前を覚えたり、色の違いを区別したりする「認知」や、家族の使っている母国語を再現したり、その言語を使って働き掛けたりす る「言語」に関わる機能などの「発達」や、簡単なお手伝いや仕事、短い時間でも自分一人で過ごすことができる「余暇利用」などについての「適応行動」が、同年齢の他者と比較して、平均的水準より遅れがある状態とされています。そのため、知的障害の困難を調べるには、特別な援助や配慮なしに、同じ年齢の人と比較することも大切です。 知的障害の定義と判断  知的障害の定義は、WHO(世界保健機関)の ICD-11 と、アメリカ精神医学会の DSM-5 とい う診断基準がよく使われています。基準にはそれぞれ違いがありますが、どの基準も、知的能力だけではなく、社会生活などで不便を感じている状 態を重視している点で共通しています。つまり知的障害とは、同じ年齢の人が平均的にできるレベ ルの生活に関わる能力が制限されている状態を判断基準にします。ここでは代表的な3つの基準を取り上げます。 (1)知的能力の遅れ(IQ70 以下)があること  個別に実施した知能検査で IQ(知能指数)が明らかに平均より低いことです。知能検査は、100 が平均です。一般的には軽度(IQ50 ~ 69)、中度(IQ35 ~ 49)、重度(IQ29 ~ 34)、最重度(IQ20未満)が知的障害の判断基準になります。数値に幅があるのは、知能検査に誤差があるからです。知的障害はIQで分類はできますが、IQだけが重視されるわけではありません。IQが70 以下でも、適応能力があれば、知的障害ではありません。つまり IQは一つの指標にすぎず、他の基準と総合的に考慮されてはじめて知的障害と判断されます。また、軽度から中