トータルな療育アプローチ【たすく代表のブログ】#発達障害 #特別支援 #愛着 #アタッチメント

「プログラムは一人ひとりに応じて」 脳科学、構音などの器官、心、身体、行動、認知、物的環境、そして人的環境。トータルなアプローチこそ、療育に大切な視点です。複雑ですがそれを使いこなせなければ、子どもの育ちの手助けとなりません。 療育する場所は増えたのかもしれない。でも先人たちが追究したのは,科学的な根拠に基づく,正しい子育てなのです。また、我が第二の故郷で勉強したいと思っています。 北海道教育大学函館校養護学校教員養成課程に合格した時、はじめて養護学校教員というコースがあると知った私ですが、そこから北海道教育大学大学院に進み、北海道函館盲学校に初任で赴任しました。自他共に認める北海道“愛”の人間です。ホークスファンなので、ファイターズだけ認められませんが (決定的かな?)。 今回の北海道のジェイスケップ研究会は、Bowlby,Jhonや、Harlow,H.Fなどによる愛着行動とアタッチメントの研究をレビューしました。有名なアカゲザルの実験は、YouTubeの普及のお陰でじっくり見ることができます。ハーロー先生が実際に話しているシーンが 見られるわけですから勉強したい人ならいつでも情報が取れる時代です。 ハーロー先生は生まれたばかりのアカゲザルの子どもを母親から引き離し、ひとつは針金でできたお母さん人形で、もうひとつは温かい布のお母さん人形の、 二種類の母親代わりの人形で育てました。 針金のお母さんには哺乳瓶が取り付けられています。 子どもは栄養を与えてくれる存在に愛着を示すと考えられてきましたが、 アカゲザルの子どもたちは、明らかに布のお母さんを好んだのです。小ザルはお腹が空くと針金のお母さんからミルクを飲みますが、すぐに布のお母さんのところ に行きます。 また、音の出るびっくりするようなおもちゃを飼育小屋に入れると、小ザルは怖がって布のお母さんにしがみつきます。ハーロー先生はこうした実験から、愛着はミルクをもらうという理由だけで生じるのでは無く、「接触の快適さがなににもまして重要だ」、つまりスキンシップによって形成されるのだと考えました。スキンシップによって安心感を得ることができた小猿は、新しい環境や対象を探索することにもチャレンジしたのです。 ただしこの実験 に は 関係性の問題 の課題がありました。 ハ...