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【新年度の取り組み〜その1】超早期の親子への発達支援環境を充実させる

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 超早期の親子への発達支援が大切だ。  昔の考えをそのまま踏襲して,出来る限り長く親を休ませてあげよう!というような「障がい児のための保育園(通園)」が残っている。早期から親子の時間的隔たりを提案してしまうのはいかがなものだろう。  保護者は,分かってはいるけど世論や周囲の環境に任せて行動しているだけだし,そこまで教育的な知識が豊富な人は僅かだ。  その点,横浜市の療育センターの仕組みは,インクルージョンを念頭にしているばかりではなく,愛着行動の形成を深く強く理解した取り組みだと思う。  最新の横浜市と,古い他市。生まれた場所でこうも違うと,子育て環境を重視して住む町を選ぶ人がたくさんいるのも納得する。  政府が行っている,早く仕事に戻ろうキャンペーンは,自分たちが威張って配るための税収アップには繋がるかもしれないが,将来の人材への投資をどう考えているんだろう。  創業して10年弱だが,新卒を数多く採った。その経験上,明らかに母子関係が脆弱だったストーリーをもっている人は,仕事への向き合い方,特に危機の際の対応が脆弱だ。直ぐ心が乱れる。  母子関係とは,人間関係の基盤,自分自身への信頼感の基盤,言い換えれば人として生きていくための基盤であることを忘れないでおきたい。  だからこそ,ASDのあるお子さんを授かった保護者は,アセスメントをとおして全力で「理解する」ことが先だ。理解を先にすればコミュニケーションのとり方が特異だったり,感覚処理の問題があっても,愛着行動の形成ができる。むしろ定型発達よりも盤石の愛着行動の形成を経て,自我の形成に進み,立派に自立生活を送る社会人になった非定型発達の子どもたちを多く見てきた。  育て方がメジャーじゃ無いから,こんがらがっているだけで,こんがらがっているのをきれいにしてあげたら,すっかり良い関係になる。  暗中模索の子育ては恐ろしい。まず自分のメンタルが保たない。それほど子どもって,自分の潜在意識までとってくるから,非定型発達だったらなおのこと,やり方ぐらい教えてくれないと。  人格の完成にはプロセスがある。  日本国民全体で「ただいま〜」って子どもが帰ってきたら,「お帰り〜」って返ってくる環境を目指したい。  

まだまだ採用します!インターン生も大募集!

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今年度も新たなスタッフが増えます。学校の先生だった人,病院で働いていた人,そして真っ白な新人。 おおよそ35人のスタッフが,それぞれの専門性を生かして,充実した研修を組んでお迎えします。

ただ役に立ちたいだけなのに・・(創立記念日に寄せて)

3月4日は,たすくの創業日です。 お陰様で,創業8周年を迎えることができました。 長い長い道のりでした。早かった!なんて決して言えません。 髪の毛に白髪が交じり,歯茎が下がって歯に食物が挟まります。 由比ガ浜を走ると長男に抜かれ,ビュフェに行くと松永に負けます。 ノルディックウオーク10㎞のお台場大会では,大澤に優勝を譲りました。 あげくに半月板を両足共おかしくして,変な歩き方をしている始末です。 生物としてのパフォーマンスは下がっています。 (苦い)経験値は上がっています。 何よりも悲しいのは,かなり愛している, いや長い付き合いすぎて,家族に近い感情のメンバーの退会です。 どうもおかしい。 これはつまり,ニーズに応じていないのだと思います。 疲れたから休ませてと言っても,保護者中心の療育だから「ガンバレ!」と返されたらどう思うでしょう。 今の時代,放課後デイサービスは学校に向かえに行き,家まで車で送るなんて当たり前なのに,「公共交通機関を使って一緒に歩きましょう!」と返されたら反論したくもなります。 家事や仕事で少しも休めない生活なのに,療育ではバッチリお子さんに付いて来て「ガイドの仕方や教材の出し方のコツを学んで!」と返されたらどうでしょう。 できれば19時くらいに帰宅してほしいのに,17時以降の生活スキルは,就労後にも役立つ大切な時間だから「家庭訪問してスケジュールを調査し,家事や食事の支度などの役割を与えて将来に備えましょう」と返されたらどうでしょう。 このように,ニーズに応じてない事実は,枚挙にいとまがありません。 「この子らを世の光に」は机上の論理なのでしょうか? おお,良く分かった,糸賀先生が亡くなってから,50年近く経っているのに, だから何となく実現できていないんだ・・。 家族と思っているメンバーには,ただ役に立ちたいだけなんです。 もう,何でもします!って感情なんです。 ところが,面と向かうと主張が出てしまう。正論を振りかざすのです。 「この子らに世の光を」ではなく,「この子らを世の光に」なのだと。 そんなこと言われても,こっちが死んじゃうよ!ってみんな思ってるのかな。 そんなことないと思うな,もう少し,良いやり方がないかな? みんな,何とか頑張りたいと思っているんだ。ニーズに