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親にならなければ分からないことがある

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昨日は,発達障がいのある人のキャリア教育シリーズ第二弾, 「発達障がいのある子どもとその家族のための成年後見人制度」と題して, メンバー向け,100名程度会場で,内向けの講演会をしました。 副題は「親なきあと」です。 初めての内容で,しかも内向けですが,すごい豪華な布陣で臨みました。 「発達障がいのある子どもの,親にならなければ分からないことがある」 という発言が,何度も出ました。 専門家は,こういう発言が???の人もいるかもしれませんが, たすくの専門家たちは,そうだね! なので,とても頼もしく思います。 それはモデルがNAS(英国自閉症協会)http://www.autism.org.uk で, スタッフの目標が,自閉症協会設立の自閉症学校だからです。 特に,Sybil Elgar School    http://www.autism.org.uk/services/nas-schools/sybil-elgar.aspx や Helen Allison School  http://www.autism.org.uk/services/nas-schools/helen-allison.aspx  などを実際に訪問し, その学校名に,保護者(親)の名を冠しているところにリスペクトします。 本当のニーズを知っているのは親だけだ。 本当にそう思う。 それを,実現してみせるのは,親と専門家の協働だ!

たすくアセスメントⅡ「キャリア教育」をリリースします

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韓国での視察を経て, 本格的に「専攻科」への取り組みをはじめます。 我が国も,いずれは「専攻科」の設置が期待されますが, 民間で先にやってしまいます。 4月には,数名の生徒をお迎えする予定です。 カリキュラムは,追ってお伝えしますが, すでに弊社は,東京都の特別支援学校7校で,アセスメントを実施しており, 高等部の生徒に向けて,複数回アセスメント実行,評価,改善をし,検証を行ってきました。 平成28年度も、継続して、たすくメンバーへのアセスメント,契約特別支援学校でのコンサルテーション等で検証を継続し,データを蓄積してまいります。 なお,この時期に公開して良いと判断に至ったのは, 小中学生向けの療育のための「たすくアセスメント」の普及が遅れたのは, Web上の公開を怠ったためだと考えているからです。 情報をオープン化し,興味関心のある方とのワークショップ(随時お誘いしますが,お急ぎの際は,お問い合わせ下さい)をとおして,データを蓄積し, 最終的なソフトサインの公開に向けて手を携えたいからです。 ブロガーの性質上,ここではアセスメント内容一覧の画像添付とします。 各地の専門家の皆様,発達障がいのある子どもたちの豊かな生活の実現に向けて, また,特別支援教育の推進と,その期間の延長のため,ご尽力下さい。 ご連絡をお待ちしています。 齊藤宇開

鎌倉ベリー(ケーキを中心とした菓子製造業,18歳以降のキャリア体験)<very very Berry>

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鎌倉ベリー<very very Berry> さぁ,準備万端! 雷雨決行,嵐よこい,風よ吹け, 心配するな,君たちの未来は前途洋々だ。 <ずっと一緒だよ! 我ら,周囲に満ちる豊かな水源>

療育で心掛ける『学習の準備性』〜「読む」たすく祭

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療育の心得で最も大事なのは,学習の準備性です。 見る聞く,話す,読む,書く,の順序です。 見る聞く、話すは,生得的ですが, 読む,書くは学習で身に付ける必要があります。 だからこそ,学習のはじめは『読む』ことにこだわっています。 これは,言語技術を身に付けることにより,思考力を高めることにも繋がります。 だから重要なんです。 思考力が高まれば,自ら判断し,計画し,主体性のある人生を送られると信じています。 今日,鎌倉芸術館で行った,第8回のたすく祭のテーマは,朗読発表会でした。 とにかく読む,何度も読む,心を込めて読む,を合言葉に, 長いこと『読む』ことにこだわって活動を続けてきました。 来年も継続する予定です。

発達と報酬系のこと

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 早稲田の非常勤講師は,もう3年目です。 非常勤講師室には慣れましたが,結局、誰とも親しくなれません。 やったことがある人は分かると思うのですが,だいたい孤独です。 僕なんか,子どもも多いし,いつも誰かと一緒ですから,たまには良いですが, 他の人,特に非常勤講師を生業にしている人なんか,暗くならないのか心配になります。 僕なんかは,30分くらいですが,中央図書館にも寄れたりして,楽しみもあります。 そんな感じなんでしょうね。 ところで,教育学部の心理を担当しているのですが, 学生さんの多くは「教員」志望か,「大学院」進学です。 僕は両方とも経験しているし,相談には乗ってあげられるんですが,弊社志望はほぼゼロですね〜 今日は「報酬ネットワーク」について,講義しました。 報酬系がうまくいってないことが多い発達障がいですが, 大脳の可塑性との関連が指摘されてから,報酬系は俄然注目されています。 学生には,自分たちの子ども時代,親にどんな報酬を受けたかとか, 学校の先生は,どんな報酬を与えてくれたとか,考えながら講義を進めていきます。 味覚の報酬の強さや, 選択行動(Choise Making)による報酬系の高まりを実感するために, 今日は, ブルボンのアルフォート7種類!(みんな知ってた??)や, 競うように並んでいたヤマザキナビスコのオレオ5種類!などを使いました。 みんな美味しそうに選んでましたね〜 やっていくと, 発達障がいがあろうが無かろうが,報酬系は身近な「教育的課題」であることが実感できます。  我が国の教育では(小学校から),ほとんど報酬に「味覚」は使いませんし,ハグなどの「触覚」も使わない先生は使わない。  いわゆる「聴覚」による報酬が多く用いられています。  さらには,うちの死んだ親父みたいに,頷くだけ(本人や周囲が誉めていると定義している)の先生もいます。  まあ,この報酬系の延滞コントロールの凄さが、日本人の献身や努力家であることの一助を担っているのでしょう。  ただし,申し上げたいのは,発達障がいのあるお子さんにとっては,この報酬の定義がなかなか合わないことが多いのも事実です。  即時強化や分化強化という考えがあり,  感覚統合などを学べば,触覚などの「身体感覚」も大いに報酬になり得

民間による教育期間の延長を実現するには

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韓国研修では,高等部卒業後の専攻科や,社会企業を視察しました。 大いなる刺激を得て, 民間による教育期間の延長を実現するにはどうしたら良いか ブレストして,考えました。 韓国は特に,豪華絢爛な施設設備を見せつけられちゃうので, こりゃ,とても民間じゃ無理だ!って思いがちなので, 開き直れるかな?と思ったら,予想どおり開き直れました。 1 まず,資金が数十億も無いので,現行どおり20万円前後の物件を借りて, 5〜10種類の職種を準備してサテライト方式で「学び場」を作る 2 一物件,一種類の原則で一流の専門家に講師に来てもらい,ライセンス検定等を行って, 職業スキルを体系的に学ぶ 3 全て一年完結の課程にする。だから入学式や卒業式は毎年行う 案件) 18歳からの対象としたいが,最近「児童デイサービスの延長は認めない」と 通達があったので,AかBか,就労移行支援か,生活介護等しかないので, 公費は請求できない(しない)。 実費負担とは言いませんが,月3万円程度の月謝と,アセスメント料金で 日中支援を賄えるとは思えないので,これから運営費をどうするかです。 まあ,テクニックなので,いつものとおり,深刻に考えず, なるようになるさと。 ところで,いよいよスイーツ製作室できます! 一流のパティシエによるクリスマスケーキをお楽しみに。 場所:横浜市都筑区茅ヶ崎中央26−25ラフィネブラン2階    (横浜センター南教室の真向かいのビル2階です。)  

韓国 視察研修最終日 〜西大門刑務所歴史館

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韓国から帰国しました。 研修の最終日は,韓国の抗日に関して調べようと 「 西大門刑務所歴史館 」を訪れることを計画しました。 日本で報道されているというか,何となく知られているのは, 一方的で,かなり歪曲したような教育が行われているという先入観です。 確かに,???ということもありましたが,予想よりもずっとマイルドでした。 ガイドの方の気遣いも影響があったかもしれませんが,率直な感想です。 若いスタッフと,今後のアジアとの連携協力について話し合えたのは, 貴重な時間だったと思っています。 http://www.seoulnavi.com/miru/24/  

韓国 海外視察研修四日目 ミラル学校<社会企業,専攻科>

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最終日は,ミラル学校に行きました。  写真が,お目にかかりたかった,校長先生と,教頭先生の金容漢(Kim Yonghan)先生です。  変わらず,お元気そうでした。   今回の視察の目的は,18歳以降の教育機関の延長を,たすく株式会社で計画するためです。  韓国では高等部卒業後の「専攻科」の設置や「社会企業」と呼ばれている職場の創造など,我が国にはまだない,先駆的な取組が行われています。参考にして,直ぐにでも18歳以降の教育のあり方の検討,教育期間の延長を試みなければなりません。  ミラル学校は、1997年創立されて現在幼稚部から小、中、高等部、そして専攻科まで32クラスで212名の生徒通学しています。  生徒の約8割がASD、2割が知的障がいです。見学しましたが,シビアなお子さんがとても多いです!  ミラル学校は,キリスト系の財団で経営されていることもあり,その建築の凄さに圧倒される見学者が多いです。  もちろん建築も素晴らしいのですが,保護者向けの学習会や,連絡帳が工夫されていて,家庭との連携が充実しています。発達障がい児教育の根幹である保護者との協働をここまで進めている学校は日本にも数えるほどしかないと思います。  もちろん「社会企業」や「専攻科」に関する知見は,韓国随一ですので,様々な報告書を参考にしてください。 http://www.nise.go.jp/kenshuka/josa/kankobutsu/pub_d/d-177/d-177_05_04.pdf http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/32354/2014101618593054825/CSNERP_10_83.pdf http://ibashouken.web.fc2.com/kankoku/kankoku_houkoku2015.pdf (私たちも帰国したらまとめます) <校舎内の吹き抜け,圧倒されます> <スヌーズレン・ルーム> <校内にある喫茶店(かなりお客様がいました)>

韓国 海外研修三日目 オンピョンデヨン学校 ソンウン学校

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韓国 海外研修三日目は オンピョンデヨン学校とソンウン学校です。 ・オンピョンデヨン学校 私立の特別支援学校,幼小中高専攻科がある伝統校です。 政府の学習指導要領で提示する教育プログラムに則って特別支援教育が行われています。 台湾もそうであったように,特別支援学校がビルディングになっていることが多いのが特徴です。 (土地が狭いのは一緒ですね) エレベーターを7階まで上がって,共有の食堂での講義からスタートしました。 カリキュラムについてを中心に,詳細に説明して頂きました。 なお韓国の特別支援学校には,国立公立私立の全てに国定教科書(無料)が配布されています。 ・ソンウン学校</p> 有名な「JOB DREAM」が迎えてくれました。 ソンウンができて、どうして日本で実現できないのかを確かめに来ました。 韓国は専攻科(高等部卒業後の進路先)が2年間,選択できます(ただし設置率は50%程です)。 今回ご案内して頂いた黄先生は,公務員で一位の受勲を受けたばかりだそうです。 エネルギッシュで、本当に素晴らしい先生でした。 知的障害,自閉症の所属する学校の就職率は40%前後を推移するようになったそうです。 専攻科は教育課程が別になく,真の職業教育に準ずるものだという説明がありました。 内容は,「日常生活訓練,社会適応訓練,レジャー,職業,」の4つです。 ポイントは,就職できない重度の学生たちを対象にしているということです。 期限は2年間。 入学時から重度だから,専攻科単独の就職率は高くはなく, そのため,専攻科と合わせた就職率40%のほとんどが高校卒業生の割合でだそうです。 専攻科の設置に対しては反対する人が多かったが,支援をいっぱいもらっていることが課題。国家支援金が続くかは微妙になって来ている。ただし、障がい者の親からは,設置については大賛成。 Q私たち「たすく」のような民間による職業教育を標ぼうしている機関はないですか? A韓国ではその動きはない。公式的に成されたことはない。たった一カ所有る。私立の福祉館ができて、国は公には認めていないけど,一つ一つできてきた。 以上です。明日はミラル学校です。とても楽しみです!

ソウル市立知的障がい福祉館 〜韓国研修! 二日目

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 本日は,ソウル市立知的障がい福祉館の視察をしました。  ソウル市内の南側に位置していますが,現在はベットタウンになっており,大きなマンションが建ち並んでいます。辛ラーメンの本社があったり,ロッテの大きなマンションがあったりしました。  ソウル市立知的障がい福祉館は,社団法人韓国知的障害者福祉協会がソウル市より委嘱され運営しています。  放課後の支援中心の専門機関のため,午前中は,景福宮などを観光し,昼食をとって,14時から訪問しました。  清潔感のある講堂で歓待を受け,機関のミッション/ビジョンについてお話を聞きました。  社会福祉士,作業療法士,音楽療法士,特別支援教育の専門家,絵画のセラピストなどで構成されていて,その後の視察で分かりましたが,ほとんどが個別のセラピーです。サービスが充実しているなと感じました。  今回のの視察の目的の一つに,高等部卒業後(18歳以上)に50%前後の人が進学できる「専攻科」を学ぶというがあります。  ソウル市立知的障がい福祉館は,地域活動センターのような存在ですが,そこで成人の方の職業トレーニング(2年単位)や,デイサービスが行われています。その職業トレーニングは,専攻科とは別の制度であり,それぞれを利用しても良いそうです。  つまり,高校卒業後,トータルで4年くらいは猶予期間(モラトリアム)が保証されいるのですね。  また,グループホームの中に訓練の概念が位置付いていて,最終的には一人暮らしを目指したり,在宅に戻るなど,柔軟性が高い制度だというお話しが興味深かったです。

韓国訪問記(ナビゲーターは魂だ!)

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明洞で両替をした後, ホテル入りし,ツアーパッケージの焼肉を食べた後, 20時から,3時間,会議をしました。 初日は,たすくバリュー(理念)共有をするために, スタッフ一人一人が,語り合う場です。 たすくナビゲーターをご存じですか? 私たちが毎朝,毎朝,読み合っているものです。 このナビゲーターは20ページ以上にわたります。 この言葉たちの集積がスタッフ一人一人の志ということです。 「発達障がいのある子どもたちの豊かな生活の実現のために,  未開の海原を進み続ける航海士・ナビゲーターとしての誇りは,私たちの魂です」 とあります。  つまり,私たちは既存のルールの施行者ではなく,むしろ, それを批判的精神をもって指示しながら,新しい真実を追い求めよう! という魂をもった人間の集合体だという自負心なのです。

グループホームのこと(分からないから真剣に学んだ2か月・・)

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今日は,グループホームに関して,お話しさせて頂きました。 大勢の方の参加,感謝いたします。 今後は,事業化に,取り組んでいきますので,どうぞよろしくお願いします。

<発達障がいにとっては『構造化』が最重要> ※豊橋教室のスタッフ募集してます!

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今日は,豊橋教室に来て,アセスメントです。 豊橋は,40人定員ですが,ウエイティングの方がいる人気の教室です(定員が少ないのもありますが)。 満を持して創った教室だから,オペレーションがしっかりしていて,気持ちいいですね。 発達障がいのある子どもたちにとって、構造化は基本ですから,環境の整備は常に全身全霊を込めてしなければなりません。 待っている方がおられるわけだから,地元のスタッフの方を早く見つけ出したいです。