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3月, 2017の投稿を表示しています

新しいスタッフを迎える準備!

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恒例のスタッフを迎える準備に日曜日を使っています。 メールやネットの設定、パソコン設定、地方の子も多いので住居の設定(代表なので連帯保証人の署名)等々。 でも、やはり大事なのはメッセージですね。 たすくを選んでくれたんだから、一人一人の顔を思い浮かべながら、考えます。 今年はこんなことを考えています。 1. やっぱり、たすくと言えば臨床事例研究、キーワードは「ソフトサイン」   予防医学に通じますが、ソフトサインを見つけよう。例えば、ワーキングメモリの課題がある人の中に、「まばたき」と相関がある人を見つけた。「まばたき」はメモリを一時的にクリアするシグナルなのかもしれない。「まばたき」で警告し、「まばたき」を教えることで困難を改善できるかもしれない。それがソフトサイン。 2. やっぱり、TASUCの名に込められた一貫性と継続性、今年のキーワードは「遊び」  早期の保護者を支援しよう。精神的虐待は専門家が道筋を示さないからに他ならない。一貫性と継続性のある支援体勢をもつ組織を背景に、先の見通しが立てばどんな困難だ って立ち向かえる。そこでは身体をとおした臨床が有効だ。子どもと直に触れ、子どもも親と直に触れる「遊び」をとおした関わりは、松井、松永、徳永の3人は,抜群に上手い!まさに遊びのプロだ。 3. やっぱり、近くに教室をつくろう  近くに教室をつくろう。発達障がいのある人とそのご家族は,日常的に不便を感じている。効率を考えたら,センター的な機能が良いのは分かっていても、ドンドン広げてその不便さを解決してあげたい。それには、教室長ができるリーダー、人財が必要だ、しっかりとした精神構造で社会人の第一歩を踏み出して欲しい。遠慮は無用だ。3年後には「教室長」を伝統にする。   新人スタッフへ、  これからが努力の日々だ。君の未来は前途洋々、直角に飛び続け、この際、一緒に宇宙まで飛んでっちゃおう!

交流校のミラル学校(韓国)に祝辞の寄稿

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創立20周年を迎えた交流校のミラル学校(韓国)へ、お祝いの言葉を寄稿しました。 ミラル学校の創立 20 周年を迎えられますことに、心から御祝を申し上げます。  私は、日本で、国立特別支援教育総合研究所に研修員として勤めた後、「 TASUC 」という療育専門の機関を起業し、学校の教職員に向けた専門コンサルタントや放課後支援を中心に事業を行っております。韓日の交流において、ミラル学校の皆様には並々ならぬご恩をいただいております。  我が国では、昨年の 7 月、相模原で、何の罪も無い無抵抗の障害者の方々、 19 名が犠牲になり、多くの方々が深い傷を負う凄惨な事件が起こりました。韓国の皆様の中にも、この報道に接して、途方に暮れた方がいたかもしれません。  この事件以来、「命の尊さ」について、子どもたちに話す機会が増えました。  この事件の根底には、様々な経緯や特別な事情が絡み合っていると思います。その一つとして、「優生思想」が考えられます。「生きる価値がある人、価値がない人」、「頭の良い人、悪い人」、「役に立つ人、立たない人」という偏った考え方で人を捉え、命に優劣をつける思想です。  私は,相模原の事件を「特別な考え方をもつ変質者による犯行」として、風化させてはならないと思っています。むしろ、私の心にもあるかもしれない誤った思想と向き合っていくことだと考えています。  日本の福祉の実践者である糸賀一雄先生は、次のような言葉を残しています。 「この子らはどんな重い障害をもっていても、誰と取り替えることもできない個性的な自己実現をしているものである。人間と生まれて、その人なりに人間となっていくのである。その自己実現こそが創造であり、生産である。  私たちの願いは、重症な障害をもったこの子たちも立派な生産者であるということを、認め合える社会をつくろうということである。『この子らに世の光を』あててやろうという哀れみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというのである。『この子らを世の光に』である。  この子らが、生まれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである」   ( 「糸賀一雄著作集 III 」より )  皆様、これからも私たち