発生発達障がいのある人の、「社会性の障害」を改善するために



ASDのある人の三大障害(いわゆる三つ組みの障害)として、
コミュニケーションの質的問題、こだわり行動、
そして、社会性の課題が、よく知られています。

社会性の課題は、
脳科学の分野からは、大脳辺縁系に器質的な問題があることが指摘されています。
いつものようにシンプルに考えてみれば、
脳幹付近の自律神経系、報酬系ネットワークから発せられる「生理的な欲求」が、
大脳辺縁系を経由して、大脳で実行される、という絵が掛けるでしょう。




大脳辺縁系は中継の役目があるのですが、
自律神経系という、生きるための強い指示がそのままストレートに大脳に行って、
思考する大脳がリバースして(黒板だと赤い線・見えるかな?)、
自律神経系に対抗するときのつなぎ役になります。


そういう訳ですから、
自律神経系の欲求(生きるために必要な欲求だけではなく、報酬系による欲求も含む)を前提にすれば、
大脳の「自ら言語で思考する」、学習による能力が、「リバース」する際に重要になってきます。


自律神経系)水が飲みたい!☞    ☜大脳)我慢しろ
自律神経系)水を飲まないと死ぬ!☞ ☜大脳)死なないよ、大丈夫、
                      今までも乗り越えてきたじゃないか!

ってな、具合です。



教育の最大目標は、自己調整学習者です。




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