風化させない 〜相模原障害者殺傷事件

現代思想(青木社)より「相模原障害者殺傷事件」に関する緊急特集が出版されました。
熊谷晋一郎氏をはじめ,多くの識者が登場します。少なくとも文章を読むことで,落ち着きますので,お薦めします。http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=2976

また,神奈川新聞が,必死になって事件を風化させないよう,記事を継続しています。
神奈川県で起こったことですから,このまま風化させないでほしいと思います。

私は,いろいろあったので,あまり政治のことは書きたくありませんが,
今回は「全部自分事」だけで済まされることでは,無いのかもしれません。

神奈川新聞報道部 御中

http://www.kanaloco.jp/article/206056
相模原殺傷事件が風化されそうになっている時
また,大口の病院に関する事件もあり,神奈川新聞の存在がクローズアップされております。
私も,シンポジウムや講演をとおして,発言をする立場にありますが,
津久井やまゆり園に関しては,私自身が複数回,訪問し,職員のチームワークの改善に取り組む機会もありましたので,とても他人事ではありません。
また,多くの入所施設従事体験者は,被告の行動や言動が,不可解ではありません。
私に関しては,被告がマイナスに向けたエネルギーを,周囲の先輩のお力添えでプラスに変えたという表現が正しいと思います。今でも,入所施設での体験が私の原動力であり,仕事なのです。

土日は,日本知的障害者福祉協会という組織がありまして,そこの人材育成専門委員のセミナーを主催しました。まさに,職場改善のためのワークショップだったのですが,全国の現場の多くが,危機感を募らせてはおらず,むしろ「ポワン」としているような感じではありますが,どこか例年と違う真剣さもあり,ホッとしたところです。

缶詰でしたので,今朝まで,新聞が読めなかったのですが,論説特報に,グループホームの建設断念の記事。インパクトありますね。
弊社は,行政の示したグループホームの基準など相手にせず,スウェーデン式と言われているような重度の知的障害のある方の住まいの理想ホーム建設に向けて,積水ハウスと検討するなど,着々と動いております。
今回の論説特報は,土地のオーナーが神奈川県立こども医療センターの佐々木Dr.で,運営者が,少なくとも横浜では実績の多大な(社)同愛会ということに意味があり,その両者,条件をもってしても「断念」したという事実に圧倒されてしまいました。
相模原事件で,神奈川県の下した建て替え(改修費50〜60億でしたか?)に関して,御社は明確な立場は取っていないと思いますが,私は,利用者の方を説得してでも移転だと思います。
もちろん,現代思想「相模原障害者殺傷事件」にもあるように,相模湖町,津久井町といった歴史的背景や,神奈川県の大多数の天下り体質の問題など,どこから手を付けて良いのか分からない状態だとは思いますが,
やはり今回の論説特報のような記事には,強い力があり,感謝申し上げます。
私は,鎌倉のカマコンバレーに属すなど,「全部自分事」です。政治には極力,関与せず,
今後も,施設コンフリクトの解決手段を仕組み化して行くことに取り組んでいきたいと考えています。

ありがとうございました。



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