【たすく代表ブログ】無知は、罪である

 コロナ渦が一旦収束しそうです。予想の範囲内ですが、波は再びやってきます。
このままだと皆が元気を失いかねません。富士山は今夏は閉山です。
メンバーと登り続けた連続登頂が途切れました。
(富士登山オフィシャルサイト、ご存じですか?→ http://www.fujisan-climb.jp/

 新聞でも出ましたが、津久井やまゆり園では、
「一部の利用者に虐待の疑いが極めて強い行為が長期間行われていた」
という第三者委員会の報告書が公表されました。

 「何を、今さら?」と思います。行動障害の激しい利用者をどうしろというのでしょう。
「無知は罪」です。支援者(職員)に教え、できなかったらやって見せて、
それでもしなかったらクビにする、そういう仕組みが無かったと報告すべきです。
こんな論調なら、スポンジで壁を囲った窓のない部屋に、ジッと閉じ込めているしか方法は無くなっています。
 支援者の立ち場に立てば、何を今までしてきたの?なんでこんな状態になったの?
 療育は?保護者は?そして教育(学校)は??
という怒りを抑えて、歯を食いしばって目の前の利用者に向き合っている。
さらに支援者の中に植松死刑囚のような者まで現れるんですからたまりません。


 入所させない、行動問題の激しい状態を未然に防ぐには療育です。そして保護者の愛に基づくの参画です。
行動問題の激しさは「問題行動」につながり、その実状は凄惨です。
 構造化の手法を批判する人がいますが、30年前に留学生から本格的にTEACCHプログラムが紹介され、
放置するのでは無く、一人一人の特性を深く理解して、主体性を重んじる理念に、心から感激しました。
助けられました。
それほど入所施設は「引き受けて」きたのです。

 今も、完全にはうまく行っていません。事実、「学び」が足りなかったら事件が起こったのです。

「無知は、罪である」

だからこそ、強い意志で、「元気を失う?」なんてこと無く、仕事に取り組んでいく所存です。



じゃがっつファミリー

JAGA GATS(正式名:じゃがガッツ)




たすくは「アセスメント」、そして「保護者との協働」  

この二つの柱で事業をしています。

うちは基本的には、組織は「親の会」がモデル。人物は「保護者」がモデルです。

だから、うちは親の会のような組織になりたいし、良き師匠となる保護者を輩出したい、というのが目標です。


 ただし、「保護者と協働」するということは、決して軟らかい感じではありません。
むしろ、保護者に対して厳しい関係を築くことの方が多いと思います。
ですから、たすくに入会する保護者は「海賊」だらけ。「海賊」だと思って接しています(^_^)
 日本には有名な〇〇ママ、〇〇パパという方々が存在します。
自ら立ち上がり、自ら道を開き、自ら発信する偉大なママ、パパです。まさに海賊!

 実は私たちにもモデルがいます。その名は「河島淳子先生」と「髙橋知惠子先生」です。
とてもママとは呼べない、別名「瀬戸内海の大海賊」(ピッタリ!)
「無知は、罪である」「適切な時期に適切な療育をする必要がある」など、
もう自分の言葉のようにいろんな場面で出てきますが、全て河島先生の言葉です。

 
<「ともに」から譲り受けた数々の資料(宝物)>

トモニ療育センター

そして、トモニ療育センターから巣立った NPO法人トモニ発達支援所

http://www.tokushima-tomoni.com/




 私たちは、子どもたちを一つのやり方にはめ込むことはしません。全てがオーダーメイドの療育、教育、支援です。
最初に、子どもたちをアセスメントをとおして理解します。

 発達の凸凹の気づきから、アセスメント、療育の開始まで、

①インテーク資料の提出

②J☆skeps™アセスメントA,B

③事前療育3回

④たすくアセスメント(個別教育支援計画の作成)、

⑤療育開始

⑥クラウド上の「動画」、「カテゴリー10」の共有をし続ける

といったパターンです。


 たすくは、「アセスメント」する、「保護者と協働」する、という、とてもシンプルな事業になっています。

その結果、教室を開設したり、協力関係を築いたりすることができるようになりました。
あとはSimply Go on!です。(前回の「サリバン先生」の言葉)


 親の会の紹介をしましょう。

 NAS (National Autism Society) は複数回訪問した、世界最良のモデルです。

今は、新型コロナウィルスの対策でページを充実させています。(絶対ブックマークです)

https://www.autism.org.uk/services/helplines/coronavirus.aspx




 アメリカや台湾、韓国、北欧などの親の会も、スタッフと一緒に訪問しました。

日本の手をつなぐ育成会には2年間、委員をやって、新橋まで通いました。

自閉症協会にはもう少しで関われそうでしたが、残念ながら関われず、今に至っています。

 仕方なく海外の親の会を、相変わらず訪問し続けて、リスペクトする日々です。

3月に訪問したベトナムVANのページはこちら。
(世界共通で親の会は熱心であり、強いです。アジアのネットワークは良いです!)




今週末にベトナムのホーチミン市とZOOMで繋いで、コミュニケーションします。
Facebookの公式ページで公開しますので、是非、ご覧下さい。





たすくFB公式ページはこちら

「無知は、罪である」
今日は、河島先生のこの言葉を皆さんに贈ります。


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