心を育てるコミュニケーションの発達段階と療育方法の検討

「心を育てる」
昨日,7年目のFくんは,僕に会うのを楽しみに国立教室で待っていた。
僕も,それをお母さんから聞かされていたから,会議を中座して会いに行った。

チラッとこちらを見る。
「おお,Fくん!元気でしたか」
 →「ハイ」
(表情を変えずに,iPhoneの画面で写真をスクロールしている)

「僕はさ,君がH特別支援学校でしっかり発表する姿を見て,とても誇りに思った」
「ハッキリと自分の言葉で,仲間たちに伝えることができていたね」
 →チラッとこちらを見る。
 →「ハイ」
(そしてまた,表情を変えずに,iPhoneの画面で写真をスクロールしている)

(iPhoneの画面で写真をスクロールしているから,ジッと待つ1分位)
 →(近づいてくる,そして写真を見せてくる)「これ,見せたかった写真です」
 →(僕の好きな電車,特急の写真が正面から,見事に撮影されている。)
「おお,あずさじゃないか!」
 →チラッとこちらを見る。
 →「ハイ,あずさです。」
 →「僕は,先生に,写真が見せたくて,撮りました」
(そしてまた,表情を変えずに,iPhoneの画面を閉じて,帰り支度をする)


「心を育てるコミュニケーションの発達段階と療育方法の検討」を
たすくSNSに公開しました。

http://sns.tasuc.com/blog/blog.php?key=38863

添付のように,先人たちのコミュニケーションに関する研究を土台として,
臨床研究を進めていく必要があります。

Fくんは,J☆sKepが3点を超えている事例です。
そのため,とにかく他者意識を高める必要があるのです。
他者を意識するから,倫理性が生じる。
他者意識が簡単じゃないから,J☆sKepが3点未満の状態の時には,
一生懸命,課題学習をとおして他者意識の基礎を培っていくのです。





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