めちゃめちゃこだわっている「アセスメント」って何だ?

保護者の方に,この教育支援員が行うアセスメントに,参加して頂くために,
内容や方法について,お伝えしています。
実際に今までの取り組みでは,
こんなにじっくりとアセスメントを受けたことがなかった」


















「子どものことを担任の先生と共有できて良かった」
「先生と二人きりで話す機会ができて良かった」
という,たすくの考える「アセスメント」について
ご理解頂いた上で,受検されるのが最も効果的だと実感しているところです。


今日の午前中は,品川区の港特別支援学校のPTAの方々に向けた講演会でした。
東京都の教育支援員として,
今年度は6校の知的障害特別支援学校と契約しています。そこでも
強調したことは,関係者がコミュニケーションを促進して,
お子さんのために支援の輪を広げていくという主張です。

アセスメント,その後の協議,できあがった個別の支援計画などは,
ご家族,先生,支援者らが,
ご本人を取り囲んで,様々な支援体制を築いて行かれるような,
コミュニケーションの手段なんじゃないか
と,考えているわけです。

こんな考えで,いかがでしょうか?


2011年に書いたコラムを改めて,載せてみます。

たすくの考える「アセスメント」
私たちは,日常のお子さんを観察した場合,
不適応を起こしてしまっている場面に強い印象をもってしまいがちです。
本人が最も困っている不適応行動は,先行刺激操作(予防的対応)や
後続刺激操作(事後的対応)だけではなく,
適応行動(行動レパートリー)を増やす「建設的対応」が最も大切です。
ペットボトルの蓋が開けられない時,自分自身で開けるという行動レパートリーだけではなく,
「誰かに頼んだり」,「道具を使って開ける」などの行動レパートリーがあれば
不適応行動は避けられる確率が高くなります。


そこで,たすくのアセスメントでは,
計画的に用意された環境(インテーク)に基づいた場面を用意して,
「ピークの力」を,掴むことで,
環境(物的・人的)を最善のものに近づけていくことを目的に構成された
ダイナミック・アセスメントです。

その場で,様々な教材や,プロンプトを試すことで,
できる限り,般化が可能になるようにします。

発達障がいのある人は,概ね30才までは,
山あり谷あり,行動が変化し続け,私たちはその対応に追われます。
発達が遅滞すると言うことは,その分,長い教育期間と手厚いサポートが必要です。

アセスメントとは,保護者を筆頭にした,私たち支援者の技術力の向上はもちろん,
本人を良く理解することこそが,最終的には,本人の役に立つことに繋がります。

もちろん,一貫性と継続性のある支援体制を構築した上での
アセスメントであることが前提になります。


だからこそ,弊社では、入会面談を実施し,
「長いお付き合い」を,お互いの約束事にして,入会していただいているのです。
この教育に即効性はありません(氷山モデル)。
常に改善,常に実行を繰り返す療育,すなわち「泥臭い」療育を実施するのが,
私たち,たすくグループの姿勢です。


2014,5,23 齊藤宇開

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